ダイエットと健康(その23)

肥満体型と危険度

前々回、前回と脂肪の話とは言え、ダイエットの方法とはずれた話だったので、ちょっと元に戻ってみる。
今回は、肥満の人を見て思う「体型の問題」でございます。

むーっちゃくちゃ太っている人をみかけること、ありませんか?
おいおい、あれで大丈夫なのかよ?って口に出しそうになるぐらいの体型の人。
でも、大抵は女性です。
特にお尻まわりから太ももにかけて、ものすごく肉がついてます。
芸能人でいうと、森久●子さんとか(ぉ
もちろん男性でもいますが、かなりレアです。
男性の場合は、むしろ中高年男性に見られる「三段腹」っていうのが、典型的な肥満でしょう。
そうです、男性と女性では、肥満の形が違うのです。

(1)おなかが太る。(2)お尻、ふとももが太る。
意識してませんでしたか?
どうでもいいですけど、自分は男なのに後者です。しくしく(ぉ

(1)は、内臓に脂肪がつく内蔵型の脂肪がメインです。
(2)は、皮膚のすぐ下につく皮下脂肪がメインです。
どちらも身体には良くないですが、特に身体に悪いのは、(1)です。
(2)について簡単に書くと、皮下脂肪型は身体に害を及ぼすような別の病気を誘発することはあまりありません。
(肥満に限らず、なんらかの症状が別の病気を誘発することは、「合併症」と言われます)
もっとも、脂肪は少ないほうがいいに決まっていますが。
だから、むっちゃ太っているような女性をみて「すげえ」なんていう前に、自分たちの腹を引っ込めることが大切なのですよ、中年のおじさま方。

いろいろとややこしい話が絡んでくるんで書きづらいな。
インシュリンってご存知ですか?
糖分の摂取量をコントロールするためにすい臓のβ細胞から分泌されるホルモンの一種です。
これが細胞とくっ付くと糖分が細胞に取り込まれる、っていうなくてはならないものです。
糖尿病になると、インシュリンが足りなくなり、細胞がエネルギーを取れなくなり、ずっと血が高血糖なままになります。
糖尿病の人に聞いてみてください。インシュリン(インスリン、インズリンとも)を持ち歩いていると思います。

基本的に体重が増えるってことは、末梢組織(肝臓や筋肉)のインシュリン受容体数の減少や異常が見られたり、細胞の中にあって血糖をキャッチして運ぶ糖輸送能担体の減少が生じたり、インシュリンの機能が低下しやすくなります。
こうなると、血糖値を正常に保つためにインシュリン必要量が増加し続け、その結果、すい臓のβ細胞の増殖と肥大が生じ、高インシュリン血症になります。
血糖値は高くなる一方で、インシュリン分泌機能は低下して糖尿病が発症します。
インシュリンの機能が弱くなるのは、内臓脂肪のほうが皮下脂肪より圧倒的に多いと統計的に明らかにされてます。

怖いですねえ。三段腹。
はっきり言って、糖尿病予備軍ですよん。


ああ、なんだかんだでまた健康の話になったなぁ。まあいいか。
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