ダイエットと健康(その25)

なって悩むより、ならないように

読んでいる人には意味がないかもしれないけど、大事なことなんで。

基本的に、肥満になってから痩せようとするより、肥満にならないように気をつけるほうが、ずっと賢い方法なのです。
もちろん、難しくもありますが、太っている人が痩せようとするのに比べると楽です。
肥満は肥満を呼ぶ、と言っていいかもしれない。
(怒られそうだけど)

太るってことは、摂取カロリーと消費カロリーのバランスがあってないから起こるのです。
摂取カロリーが高い人は、必然的に太らざるを得ません。
でも太ると日常生活での消費カロリーも上がります。
寝ている間にもカロリーは消費されますからね。
5kg太ると睡眠中だけで一日30kcalも消費カロリーが変わります。
もちろん、生命活動は寝るだけじゃありません。
その他、もろもろの運動をします。
歩く、走る、みたいな目に見える運動じゃなくても、たとえばアイロンがけなんかでもカロリーは消費されます。
そんなわけで、太り続ける、ってことでもないんです。

結局、ある人の体重は長期的にみれば「1日の摂取カロリー/(25〜30)」(kg)におちつくといわれます。
ゆるい数字として30を採用したとして、一日平均2000kcal摂取している人は、63kgに落ち着くのです。
それがいやなら、我慢して食べるのを抑えて1800kcalにしてみれば、60kgになれます。
もしくは、運動することによって分母を30以上にすればいい。
定期的な運動はストレス発散などからも好ましいです。
仮に分母が35になれば、いつもと変わらない2000kcalの摂取でも、54kgと10kgも減量することができます。
あるいは、60kgで充分って人なら、2100kcal摂取できるようになる。
おいしい間食が食べられたり、食事が豪華にできますよ。
心身の健康って意味で考えれば、これも悪くない選択肢。

結局、当たり前のことで以前にも書いてますけど、「摂取を減らす」「消費を増やす」のどちらかの方法じゃないと、減量ってのはかなわないのです。
とくに一度太ってしまう(=摂取カロリーが高くなってしまう)と、減らすのがかなり困難です。
生活レベルを上げることは容易でも、切り詰めることは大変なんですよ。
だから、「とりあえず今以上の体重にならないようにしよう!」って心がけるだけでも、将来のダイエットに向けた充分な一歩目と言えるでしょう。
そのためには、以前にも書きましたけど、「毎週(定期的に)体重計に乗る」ってのは、必須です。
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