ダイエットと健康(その21)

油・脂の善悪

健康診断を受けると、HDL、LDLっていうコレステロール指標が必ず載っていると思います。
LDLは載ってないかもしれないけど、総コレステロールからHDLを引けば得られます。

HDLは、善玉コレステロール。
LDLは、悪玉コレステロール。
自分の健康診断表は過去8年分ずっと保管しています(これ極めて大切よ、受けっぱなしじゃ役に立たないからね)。
8年前は、善悪ともに80ぐらいでしたが、つい最近の結果をみると、HDL105に対してLDLは38しかありません。

一般にコレステロールは身体に悪いものだと思われていますが、人間が生きていくうえで必要不可欠なものです。
そのため、全く摂取しなかった場合でも、肝臓で造られます。
特にHDLは有用で、血管につまった物質を取り除き、動脈硬化や血栓などを防止してくれます。
反対にLDLは、どろどろとして血管につまり、善玉とは逆に動脈硬化や血栓などの元になってくれます。

HDL、LDLじゃ分からん。何なんだ、っていうのを簡単にいうと、HDLはさらさらの「油」であり、LDLは冷えると固まる「脂」なのです。
魚の油は前者で、肉類は後者ですね。
冷えた肉料理では白いものが浮いていますが、こんなの食べる気しませんよね。
でも、暖かくて目に見えないと、食べてしまうものなんです。
人間っていい加減ですね。
(っていうよりは、味の問題なのかも)

以前、頭がよくなるって言ってDHAとか話題になりましたね。
「おさかな天国」って歌まで登場しました。
青魚を食べると、善玉コレステロールが増えます。
DHAっていうのは、不飽和脂肪酸の一種です。不飽和脂肪酸がHDLだと考えて、とりあえず生活上は問題ないです。
LDLはなにかっていうと、飽和脂肪酸です。

科学的な話をすると、不飽和結合に余分なものを取り込めるからHDLが良いんだ、っていえますが、まあそこまで分からなくても可。


でも、だからって勘違いしてもらいたくないのは、魚には善悪両方のコレステロールが含まれている、ってこと。
魚ばっかり食べていると、やはり問題になります。
何度もいいますが、摂り過ぎは悪です。
善玉ばかりが増えても、コレステロール胆石みたいにコレステロール総量で身体に生じる病気もあります。
総コレステロール量は、140〜230mg/dlぐらいがいいですね。
多すぎる人も、一朝一夕で少しずつ減らしていくしかありません。
継続は力、ですよ。
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