日銀がこの1週間で10兆円を超える国債買い入れを行ったという話。やばい話ですよね。目的地はどこなの?という話。 長期金利が上昇したら何が悪いのかということを説明しないのが一番たちが悪いと思う。
本当にやばいことってなんなの?って言われたら、「日本が破綻状態であること」が国民にばれてしまうことが一番の問題なんだと思う。誰もが分かっているけど、世の中には3割の何もわかっていない自民党支持者というのがいてね。
10兆円買う前はどうだったのかって言われたら、その前の週は2兆円だったから、4〜5倍に増えているんですよね。それほど買い入れていても、市場では一時、10年債が0.255%を現示したり、7〜9年物の国債の利回りが10年ものの国債の利回りを上回ったりした。YCC(イールドカーブコントロール)を抑える、という意味の日銀の買い入れですが、破綻状態なのは明白です。
10年ものの債券だけ買っていたらYCCがコントロールできないということがばれてしまい、中央銀行の限界を露呈すると思ったのかどうか、7年物に買いが入りましたね。まあ10年物に比べれば流通量が少ないですから、表向きは無理やりにでも抑え込んだ格好。
日銀のアドバンテージは何なの?という話ですが、少なくとも、いまは海外が日本国債を空売りしているわけで、空売りということは、どこかから10年国債を調達しないといけないんだよね。市場の債券が枯渇するぐらい購入していれば、現物を工面できない売りのほうが窮地に陥る。もっとも、そんなことしたら日銀の保有国債は千兆円レベルになっているでしょうけど。
負けを認めたら? アベノミクスは間違った政策でした。金融緩和、三本の矢は失敗に終わりました。みんなの年金は紙くずになりました。本当のことを言えばいいじゃない。それを知らないのは一部の日本人だけで、ほかはみんな知ってる。敗北を認められなくて傷口をさらに悪化させるのはやめてほしい。そんなことするから、日本にはまともな人材がいなくなる。