山上徹也容疑者の鑑定留置が延長されることになった。2月6日まで。 いや、別にほかの犯罪でも鑑定留置してるじゃん?とか、再鑑定留置してるじゃん??とか思う人もいるかもしれない。それは事実です。最近だと京都アニメーションの事件のときとかにも延長しているし。でもね、それらの事件と、全然違うところがあるのよ。どうしても、口封じに感じてしまう。鑑定留置の決定の一日前、別の余罪で追送検予定っていうニュースも流れたけど、あれにも通じるね。
逮捕されたら、警察は20日で捜査を成し遂げないといけない。本当は10日なんだけど、当たり前のように20日に延長されるからね。でも、その20日を過ぎれば、身柄拘束はできない。起訴するか、釈放するか、2つに一つ。起訴すれば、その時点で証拠は固まっているはずだから、保釈請求もできるし、面会もできる。実際、起訴後に集めた証拠って無意味なんだよね。
タイムリミットがあるからこそ、警察はその20日、めいっぱい使って捜査する。それが普通だし、現に京都アニメーションの事件でもそうだった。でも、この事件って、「容疑者が旧統一教会に恨み」とか流れたり、家庭環境が流れたりするとなぜかそれらを阻害するようなニュースが自称全国紙、本当は関西ブロック紙のS経新聞から流れたりした。報道することは容疑者の思いの壺だ、とか記事を流したり。意味が分からない。
この事件は報道がヒートアップすることを恐れたのか、勾留満期になる前に鑑定留置に出されたんだよね。この段階でもはや、口封じ感満載。被疑事実は殺人で、公衆の面前で実行され録画も多く、犯罪構成要因に疑いの余地はない。殺人で起訴すればいいじゃん?って思うじゃん。普通。でも、起訴したら、新聞社はじめいろんなメディアが面会に殺到しますよね(1日の面会回数には制限がある)。そうしたら、独自ニュースと称して、いろんな背景が山上氏の口から流れる。どうしても、それを阻止したい。それに尽きると思うんだよね。
起訴前に鑑定留置に出して、刑事責任能力を調べるのは普通です。でも、勾留満期になる前に出したのはあり得ない。で、その鑑定留置期限が近付いたら、追送検(再逮捕)をうかがわせるニュースが流れる。起訴後の再逮捕って、よほど保釈されたくないなど、野に放ちたくない人たちにだけやることです。再逮捕すれば、少なくとも別の被疑事実があるわけだから、それが終わるまでは面会できなくなるよね。まあ今回は殺人なので、余罪も全部あげるのが通常かもしれませんが、どう考えても銃刀法違反とか公職選挙法違反とかは、殺人の刑に比べると軽微。
追送検の前に、鑑定留置がきた。もう、口封じ以外の何物でもない。どうしても、この報道がヒートアップすることを避けたい勢力がある。それだけなんですよね。
餃子の王将の社長が殺害された事件。早朝の銃撃に、衝撃も走った。9年越しの、執念の再逮捕。でも、当時から、九州の暴力団が怪しいとはまことしやかに言われていたし、I組のTなんていう雑誌記事もあったぐらいだから、捜査関係者が知らないわけがない。
なんでこの事件が動いたの??っていう話。普通、年数を経過するほど証拠は集めづらくなり、科学技術の進歩があったとしても、立証は難しくなる。でも、この9年の間に、別の射殺事件で大きな動きがあったよね。どの事件とは言いませんが。I組の親会社にあたるところは、その別の事件で射殺された人と懇意だった。膝を割って数時間、話をしたぐらいの間柄。その人がいなくなったからこそ、立件にGOサインが出たんじゃないの?そう思ってる。